
セリフの聞き取りにくさはBGM・録音レベル・ノイズ・マイク位置のいずれかが原因であることがほとんどで、原因ごとに対処法が異なります。
動画を見返してみたら、話している内容が聞き取りにくい。そんな経験は動画編集をしていると誰もが一度は通る悩みです。原因を切り分けずに音量だけを上げても、根本的な解決にはなりません。
この記事では、セリフが聞き取りにくくなる代表的な原因と、それぞれを編集段階で改善するための手順を解説します。
動画のセリフが聞き取りにくいときの音量調整の直し方は?
まず原因を特定し、その原因に応じた対処を順番に試すことが最短の解決方法です。
「なんとなく聞き取りにくい」という状態のまま音量を上げると、ノイズまで大きくなってしまうなど別の問題を生むことがあります。原因を一つずつ確認しながら、必要な処理だけを行うことが大切です。
原因別の対処早見表
- ●BGMが大きいBGM音量を下げる
- ●録音レベルの差シーンごとに均一化
- ●背景ノイズノイズ除去処理
- ●マイク位置次回撮影時に見直す
BGMが大きすぎてセリフが埋もれるときはどうする?
セリフを基準にBGMの音量を思い切って下げるのが最も効果的な対処法です。
BGMを心地よく聞かせたいという意識が強いと、どうしても音量が上がりがちです。まずはBGMを消した状態でセリフだけを聞き、内容がはっきり分かることを確認してから、邪魔にならない範囲で少しずつBGMを足していく手順がおすすめです。
「BGMなしで聞き取れるか」を基準にすると、適切な音量バランスを見極めやすくなります。
シーンによって声の大きさがバラバラなときの直し方は?
動画を通しで聞きながら、シーンごとの音量差を一つずつ均一に整えていきます。
複数の場面や日程で撮影した映像を組み合わせると、録音時の環境差によって声の大きさに違いが出やすくなります。編集の最終段階で全体を通しで再生し、他のシーンと比べて小さすぎる、あるいは大きすぎる部分がないかを確認しながら個別に調整しましょう。
この作業を後回しにすると、公開後に視聴者から聞きにくいという指摘を受けやすくなります。
背景ノイズでセリフが聞き取りにくいときはどうすればいい?
編集ソフトのノイズ除去機能を使い、不要な音を抑えてから音量を調整します。
空調音や環境音が声に混ざっていると、音量を上げるほどノイズも一緒に大きくなり、かえって聞き取りにくくなってしまいます。まずノイズを軽減する処理を行い、そのうえで声の音量を整えるという順番を守ることが重要です。
先にノイズを抑えてから、聞き取りやすい音量に調整する。
ノイズが残ったまま音量だけ上げ、雑音まで強調してしまう。
マイクの位置が原因の場合、編集で直せる?
編集段階での改善には限界があるため、次回の撮影時にマイク位置を見直すことが根本対策になります。
話者からマイクが遠い状態で収録された音声は、音量を上げても声質がこもったままで、根本的な聞き取りやすさは改善しにくいのが実情です。編集では音量やノイズ除去である程度補うことはできますが、撮影時にマイクを話者に近づけておくことが最も確実な対策です。
編集で直せる問題と、撮影時にしか直せない問題を区別することが大切です。
原因を切り分けるためのチェックリスト
- ✓BGMを消してもセリフが聞き取れるか
- ✓シーンごとに声の大きさが揃っているか
- ✓常に一定の環境音やノイズが混ざっていないか
- ✓声質がこもって聞こえないか
よくある質問
Q. 複数の原因が同時に重なっている場合はどうすればいいですか?
A. ノイズ除去→音量の均一化→BGMバランスの順で一つずつ処理すると、原因を切り分けやすくなります。
Q. 音量を上げるだけでは解決しませんか?
A. ノイズや録音レベルの問題がある場合、音量を上げるとノイズも大きくなり逆効果になることがあります。
Q. 撮影済みの素材でマイク位置の問題は救えませんか?
A. ノイズ除去や音量調整である程度は改善できますが、完全な解決は難しいため次回の撮影で見直すことが重要です。
まとめ
セリフが聞き取りにくいと感じたら、まず原因をBGM・録音レベル・ノイズ・マイク位置のどれかに切り分けることが解決への近道です。原因に応じた対処を順番に行うことで、音量を無闇に上げることなく聞きやすい動画に仕上げることができます。