YouTubeインタビュー動画の音声設定は?ノイズ除去からリミッターまでのレシピ

    YouTubeインタビュー動画の音声設定は?ノイズ除去からリミッターまでのレシピ
    結論

    YouTubeインタビュー動画の音声設定は、ナレーション(話者の声)に対して「①クロマノイズ除去→②マルチバンドコンプレッサー→③ハードリミッター-6dB」の順で処理し、効果音(SE)は「ゲイン+10→ハードリミッター-20〜-28dB」で整えるのが基本です。この順番と数値さえ押さえれば、それだけで音質の見栄えが格段に上がります。

    インタビュー動画の編集では、映像の見せ方以上に「声の聞きやすさ」が動画全体の印象を左右します。

    とはいえ、プロが実際に使っている処理の順番や具体的な数値は、なかなか外からは分かりにくいものです。今回は、YouTubeのインタビュー動画で実際に使える音声処理のレシピを、具体的な設定値つきで紹介します。

    目次

    YouTubeインタビュー動画の音声設定は?

    YouTubeインタビュー動画の音声設定は?

    結論として、ナレーションは「クロマノイズ除去→マルチバンドコンプレッサー→ハードリミッター-6dB」の3段階、効果音は「ゲイン+10→ハードリミッター-20〜-28dB」の2段階で処理するのが基本の型です。

    音声処理レシピ 早見表

    • ナレーション①クロマノイズ除去
    • ナレーション②マルチバンドコンプレッサー
    • ナレーション③ハードリミッター -6dB
    • 効果音①ゲイン +10
    • 効果音②ハードリミッター -20〜-28dB

    この順番には理由があります。「汚れを取ってから整え、最後に天井を決める」という流れを守ることで、後工程の効果が正しくかかるようになります。それぞれの工程を詳しく見ていきましょう。

    なぜこの順番で処理する必要があるのか

    なぜこの順番で処理する必要があるのか

    ノイズ除去を最初に行うのは、汚れた音のままコンプレッサーをかけると、ノイズごと持ち上げて悪目立ちさせてしまうからです。

    コンプレッサーは小さい音を持ち上げ、大きい音を抑える処理です。ノイズが残ったままだと、静かな場面でノイズだけが目立って浮いてしまいます。

    そのため、「ノイズ除去→音量を整える→最後に上限を決める」という順番を崩さないことが、きれいな仕上がりへの近道です。

    POINT

    順番を逆にする(先にリミッターをかけてからノイズ除去する、など)と、せっかくの処理が効きにくくなります。必ず「除去→調整→上限」の順を守りましょう。

    クロマノイズ除去で何を取り除くのか

    クロマノイズ除去で何を取り除くのか

    クロマノイズ除去は、エアコンの音や部屋の反響、収録機材由来のヒスノイズといった「常に鳴り続けている背景の雑音」を取り除く処理です。

    インタビュー撮影では、完全な無音の部屋を用意するのは難しく、多かれ少なかれ環境音が声にかぶってしまいます。

    この段階でしっかりノイズを取り除いておくことが、後工程の仕上がりを大きく左右するもっとも重要な下ごしらえです。

    やりすぎると声質まで不自然になってしまうため、雑音が気にならなくなる最小限の強さに留めるのがコツです。

    マルチバンドコンプレッサーは何のために使うのか

    マルチバンドコンプレッサーは何のために使うのか

    マルチバンドコンプレッサーは、声を低域・中域・高域といった帯域ごとに分けて圧縮することで、話者ごとの声質の違いや、声の大小のムラを自然に均一化するために使います。

    通常のコンプレッサーが音量全体をひとまとめに圧縮するのに対し、マルチバンドコンプレッサーは帯域ごとに個別の圧縮をかけられるのが特徴です。

    インタビューでは、話者によって声の高さや通りやすさが異なりますが、この処理を挟むことで、誰の声でも聞き取りやすい均一な音量感に整えられます。

    「声質の違いを均す」のがマルチバンドコンプレッサーの役目

    ハードリミッターの設定値はどう決めればいいか

    ハードリミッターの設定値はどう決めればいいか

    ナレーションのハードリミッターは-6dBに設定し、絶対に音割れしない天井を作るのが基本です。

    ハードリミッターは、設定した数値を音量の上限として、それ以上は絶対に音が大きくならないようにする処理です。

    ノイズ除去とマルチバンドコンプレッサーで音量のムラを整えたうえで、最後にこの-6dBという天井を設けることで、どんな場面でも音割れしない安全なナレーションに仕上がります。

    ナレーション(話者の声)

    クロマノイズ除去 → マルチバンドコンプレッサー → ハードリミッター -6dB

    効果音(SE)

    ゲイン +10 → ハードリミッター -20〜-28dB

    効果音のゲイン+10とリミッターはなぜ必要か

    効果音のゲイン+10とリミッターはなぜ必要か

    効果音は素材そのものの音量が小さいことが多いため、まずゲインを+10して底上げし、そのうえでハードリミッターを-20〜-28dBに設定してナレーションより十分控えめな上限を作ります。

    効果音素材は、収録・作成環境によって元々の音量にばらつきがあります。まずゲインで底上げしておかないと、動画の中で効果音だけ極端に小さく聞こえてしまいます。

    そのうえで-20〜-28dBという上限を設けておけば、ナレーションの邪魔をしない範囲に効果音を収めつつ、素材ごとの音量差も吸収できます。

    処理をする前に確認したい3つのこと

    • ノイズ除去はかけすぎず、雑音が気にならなくなる最小限に留める
    • 処理の順番(除去→調整→上限)を入れ替えない
    • 最終的な仕上がりは必ず耳で聞いて確認する

    よくある質問

    Q. YouTubeインタビュー動画の音声設定は、これだけ覚えれば十分ですか?

    A. ナレーションは「クロマノイズ除去→マルチバンドコンプレッサー→ハードリミッター-6dB」、効果音は「ゲイン+10→ハードリミッター-20〜-28dB」のこの型さえ守れば、初心者でも音質の見栄えが格段に上がります。

    Q. 通常のコンプレッサーとマルチバンドコンプレッサーの違いは何ですか?

    A. 通常のコンプレッサーは音量全体をまとめて圧縮しますが、マルチバンドコンプレッサーは帯域ごとに個別に圧縮できるため、話者ごとの声質の違いをより自然に均一化できます。

    Q. 効果音のハードリミッターはなぜ-20〜-28dBと幅があるのですか?

    A. 効果音の種類や場面によって、目立たせたい度合いが異なるためです。控えめに使いたい場面は-28dB寄り、少し存在感を出したい場面は-20dB寄りというように、動画の内容に合わせて範囲内で調整します。

    まとめ

    音声処理は地味な工程ですが、正しい順番と数値を知っているだけで仕上がりの印象が大きく変わります。

    ムビ楽では、音質面も含めた実践的な編集レクチャーを行っています。

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