動画編集の音声ノイズ除去のやり方は?初心者でもできる基本テクニック

    動画編集の音声ノイズ除去のやり方は?初心者でもできる基本テクニック
    結論

    動画編集の音声ノイズ除去は、編集ソフトのノイズ除去(ノイズリダクション)エフェクトとハイパスフィルターを組み合わせるだけで、初心者でも基本的なノイズはかなり軽減できます。ただし収録時に入った大きなノイズは編集で完全には消せないため、「編集は最終調整」「収録時対策が本命」という優先順位を意識することが失敗しないコツです。

    「映像は撮れたけど、音を聞くとサーッというノイズが気になる」というのは、内製化を始めたばかりの担当者が必ず一度は経験する悩みです。

    専門的なスタジオ機材がなくても、一般的な編集ソフトに入っている機能だけで、聞きやすいレベルまでノイズを減らすことは十分可能です。

    目次

    動画編集の音声ノイズ除去のやり方は?

    動画編集の音声ノイズ除去のやり方は?

    基本のやり方は、①ノイズだけの部分を数秒選んで学習させる、②ノイズ除去エフェクトを適用する、③ハイパスフィルターで低音のこもりを削る、という3ステップです。

    基本のノイズ除去3ステップ

    • ①ノイズだけの箇所を選ぶ:話者が話していない無音区間を1〜2秒選択
    • ②ノイズ除去エフェクトを適用:選んだ箇所を「ノイズプリント」として学習させ全体に適用
    • ③ハイパスフィルターで補正:80〜100Hz以下をカットしてこもりを軽減

    この3ステップだけで、エアコンの音や環境の「サー」というホワイトノイズはかなり気にならないレベルまで下げられます。次の章から、それぞれの工程をもう少し詳しく解説します。

    ノイズにはどんな種類があるか

    ノイズにはどんな種類があるか

    動画に入りやすいノイズは大きく分けて、部屋の反響(こもり)、電源機器などが原因のハム音(低い唸り音)、マイクや空調由来のサー音(ホワイトノイズ)の3種類です。

    ノイズの種類によって有効な対処法が異なるため、まずは「何が原因の音なのか」を耳で聞き分けることが最初のステップになります。

    POINT

    ヘッドホンで波形の無音部分だけを再生してみると、ノイズの種類が耳でも波形でも判断しやすくなります。

    反響は編集では直しにくいノイズの代表格で、ハム音とサー音は編集ソフトの機能である程度軽減できる、という違いも覚えておきましょう。

    ノイズ除去エフェクトはどう使うか

    ノイズ除去エフェクトはどう使うか

    ノイズ除去エフェクトは、話者の声が入っていない無音区間を「ノイズだけの見本」としてソフトに学習させ、その特徴を映像全体の音声から差し引く仕組みで動作します。

    Premiere ProやDaVinci Resolveなど主要な編集ソフトには、ノイズ除去やノイズリダクションという名称の標準エフェクトが用意されています。

    効果を強くかけすぎると声そのものがこもったり、ロボットのような不自然な質感になったりするため、効果を確認しながら少しずつ強さを調整することが大切です。

    ハイパスフィルターとイコライザーの使い方

    ハイパスフィルターとイコライザーの使い方

    ハイパスフィルターは指定した周波数より低い音をカットする機能で、人の声にはほとんど影響を与えずに低音のノイズやこもりだけを取り除けます。

    一般的な話し声は100Hz〜8000Hz程度の帯域を中心に構成されているため、80〜100Hz以下をカットしても声自体はほとんど変わらず、こもり感だけが軽減されます。

    さらに、特定の周波数だけが耳障りに響く場合は、イコライザーでその帯域をピンポイントに下げると、聞き取りやすさが改善します。

    ディエッサーとは何か、いつ使うか

    ディエッサーとは何か、いつ使うか

    ディエッサーは「サ行」の発音などで耳に刺さるような高音域の「シャー」という耳障りな響きだけを抑える機能で、ナレーションやインタビュー音声の仕上げに使います。

    マイクに近い距離で話すほどこの現象は目立ちやすくなるため、近距離で収録したナレーションやインタビュー音声では特に効果を実感しやすい機能です。

    すべての音声に一律でかける必要はなく、実際に耳障りに感じる部分だけに絞って適用すれば十分です。

    収録時に対策すべきノイズと編集で直せるノイズの違い

    収録時に対策すべきノイズと編集で直せるノイズの違い

    部屋の反響や大きな環境音は編集でほぼ直せず、逆に一定音量のホワイトノイズやハム音は編集での軽減効果が出やすい、という違いをまず理解しておく必要があります。

    編集で直しにくいノイズ

    部屋の反響、突発的な大きな物音、話者の声そのものの割れ。

    編集で軽減しやすいノイズ

    エアコンなどの一定音量のホワイトノイズ、電源由来のハム音。

    つまり、収録時点で静かな環境を選び、マイクを話者に近づけておくことが、編集の負担を減らす一番の近道だと言えます。

    ノイズ除去のやりすぎに注意すべき理由

    ノイズ除去のやりすぎに注意すべき理由

    ノイズ除去は強くかけるほど良いわけではなく、かけすぎると声の輪郭がぼやけたり、機械的で不自然な音質になったりするため、「気にならない程度」を目指すのが正解です。

    「完全に無音にする」ではなく「気にならないレベルまで下げる」

    ノイズをゼロにしようとエフェクトを強くかけすぎると、声の子音部分が削られて聞き取りにくくなることがあります。適用前後を必ず聞き比べながら、強さを微調整しましょう。

    よくある質問

    Q. 動画編集の音声ノイズ除去のやり方は?

    A. 無音区間をノイズの見本として学習させ、ノイズ除去エフェクトとハイパスフィルターを組み合わせるのが基本のやり方です。まずはこの2つの機能から試してみてください。

    Q. ノイズ除去はどんな編集ソフトでもできますか?

    A. Premiere Pro、DaVinci Resolve、CapCutなど、現在主流の編集ソフトの多くにノイズ除去やハイパスフィルターに相当する機能が標準搭載されています。

    Q. 収録した音にすでに大きなノイズが入っています。編集で完全に消せますか?

    A. 完全に消すのは難しい場合が多いです。部屋の反響や大きな環境音は編集での限界があるため、次回以降は収録環境を見直すことをおすすめします。

    まとめ

    音声ノイズ除去は、基本の3ステップを押さえるだけで、初心者でも聞きやすい音質に近づけることができます。

    ムビ楽では、音声ノイズ除去のテクニックも含めた実践的な編集レクチャーを行っています。

    動画編集の内製化サポートページを見る →

    目次